自然派ワイン…ドメーヌとネゴシアンでどう違う?

ゆうきさんイラスト皆さん、こんにちは。ゆうきです。

今回は、今までの記事にも度々出ていた。「ドメーヌ」と「ネゴシアン」についてご紹介します。

ドメーヌとネゴシアンとは

ドメーヌとネゴシアン

ワイン用語で度々出てくる言葉で”ドメーヌ”“ネゴシアン”というものがあります。どちらもワインの生産者を指す言葉で、ブルゴーニュではとりわけ良く出てくる言葉です。

ドメーヌというのは、ぶどうの栽培から醸造、販売までの、全ての工程を自分たちで行っている生産者です。一般的には、家族経営の生産者が多く、規模も小さめです。

それに対してネゴシアンは、ぶどうの栽培は行わず、ぶどうやワインを購入してきて、自社のラベルを張って販売する業者です。大きな企業の場合も多く、取り扱っているワインの量も、ドメーヌと比べると多い傾向にあります。

こう書くと、ネゴシアンというのは単なる販売業者のように思われるかもしれませんが、そうではありません。ネゴシアンには下記のように様々な形態があります。

・ぶどうは買ってくるが、その後の搾汁や醸造、熟成は全て自社で行う

・ぶどうの果汁を買ってきて、その後の醸造や熟成は自社で行う

・樽の状態のワインを買ってきて、自社で瓶詰めを行い販売する。

・瓶詰めされたワインを買ってきて自社のラベルを張って販売する。

出来上がったワインを買う場合でも、自社でブレンドをしたり、飲み頃になるまで自社で熟成させてから販売するなど、きちんとワイン造りの一部を担っています。

ドメーヌとネゴシアンのワインはどっちが美味しい?

今までの説明を聞くと

あいさん
Aさん
 じゃ、どっちが美味しいの?

あいさん
Bさん
 そりゃ、栽培もしているドメーヌだよ

なんて声が聞こえてきそうですが、そうとは限りません。

【ドメーヌのメリットとデメリット】

ドメーヌは栽培から醸造まで、全ての工程を自分たちで行うため、自分たちが目指すワイン造りをしやすいというメリットがあります。

ただし、ワイン造りはその年の気候などに影響を受けるため、年によって品質に差が出やすく、ひどいときにはワインそのものが作れなくなる場合もあります。

【ネゴシアンのメリットとデメリット】

対してネゴシアンは、複数の契約農家からぶどうを購入するため、安定したワイン造りを行うことができますが、ぶどうそのものは造らないので、細部までこだわったワイン造りはしにくいという面があります。

Aさん、Bさんとの会話のように、世間では、栽培から醸造まで全てを自分たちで管理しているドメーヌの方が高い評価をされることが多いです。

また、ドメーヌのワインは少量生産のものが多く、希少品のため価格が高いものも多いです。

ですがこのあたりは、多分にイメージも入っていると思います。皆さんも、全ての工程を自分たちで行い、生産量も少ないものの方が何となく良いものを作っているイメージなのではないでしょうか。

しかし、決してネゴシアンものがドメーヌものに劣っているというわけではありません!

ネゴシアンの中には、下手なドメーヌよりも良いワイン造りをしている生産者が大勢います。

また、ドメーヌのワインは個性的な味のものが多く、好きな人は好きだけれど、苦手という方も多かったりします。

ソムリエのヴァンナチュ
ヴァンナチュ
 秀逸なドメーヌであるルイ・ジャドは、ネゴシアン業もしていますが、以前「我々のドメーヌもののほうが良いと思っている方が多いが誤解だ。ネゴシアンもののほうが良いことも多々ある。わざわざ自分たちのワインの質を落とすようなぶどうやワインを買うほどバカではない」というようなことを言っていました^^

自然派と言わるワイン造りにおいて、一番重要視されるのは、やはりぶどうの栽培でしょう。

もちろん、醸造面において、天然酵母の使用や、酸化防止剤の抑制についても重要な側面であることは間違いありません。

ですが、まずは質の良いぶどうを栽培することが一番重要となってきます。

そうなると、おのずと「自然派」と呼ばれる生産者にはドメーヌが多くなってきます。事実、先駆的にビオディナミ農法等を取り入れてきたのは、ほとんどがドメーヌなのです。

ですが、最近はネゴシアンの中にも自然派と呼ばれるワインが増えてきました。というのは、ドメーヌのワインしか作っていなかった人たちが、ネゴシアンとしてのビジネスも始めているのです。

理由は様々です。一部のドメーヌのワインは価格が高騰し、入手できる人たちが限られているものも多くみられます。

そのため、自分たちのワインを、たくさんの人たちに飲んでもらいたいという思いから、比較的安価なぶどうを購入してワインを提供するために、ネゴシアンのビジネスをはじめたり、自分たちの目指すワイン造りのために、色々な所からぶどうを購入してワインを作っている場合があります。

そういった人たちのワインは、ぶどうの栽培においても、自分たちが栽培農家へアドバイスをしたり、収穫を手伝ったりして、質の良いぶどうを購入するために大変努力しています。

また、自分たちでぶどうの栽培を手伝うことまではしなくても、ビオやリュット・レゾネで栽培されたぶどうのみを購入したり、きちんとテイスティングをして、自分たちの基準を十分に満たしているぶどうやワインのみを購入しています。

このことからも、ネゴシアンのワインであっても十分質が高く、自然派と呼ばれるワインもたくさん生産されています。

また、大手のネゴシアンの中には、自社畑を所有して、ドメーヌとしてのワイン造りを行っている生産者もいます。最近はそういった生産者の中にも、ビオを取り入れたワイン造りを行っている人たちも増えてきているようです。

まとめ

ゆうきさんイラストこのように、ドメーヌとネゴシアンの境目というのは、だんだんと無くなってきているというのが印象です。

ワインの質や味においても、生産者ごとの違いはあっても、「ドメーヌだから」、「ネゴシアンだから」という理由で決めてしまうのはもったいない様に感じます。

確かに、「自然派ワイン」にこだわるという観点で見れば、自然派ワインを作っている生産者のドメーヌ物のワインが一番確実かもしれません。

ですが、重要なのは自分の好みのワインを作っている生産者を見つけることなのではないかと思います。

あまり、ドメーヌやネゴシアンという形態にとらわれず、自分のお気に入りのワインを見つけてみて下さい。

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