≪CHAMBERTIN 2008 “Domaine Armand Rousseau”≫
(シャンベルタン ドメーヌ・アルマン・ルソー)
皆さん、こんにちは。ゆうきです。
今回は、ジュヴレ・シャンベルタンの超有名生産者である、ドメーヌ・アルマン・ルソーのワインから、シャンベルタンについて書かせていただきます。
Contents
Domaine Armand Rousseau(ドメーヌ・アルマン・ルソー)
フランス・ブルゴーニュの地方の生産者で、ジュヴレ・シャンベルタン村の中でも、トップクラスの人気のある生産者です。
ジュヴレ・シャンベルタンは、ヴォーヌ・ロマネと人気を二分するワインの産地で、多くのグラン・クリュ畑があることで有名で、かのナポレオンが愛したワインとしても知られています。
そしてブルゴーニュの王と呼ばれる偉大なワインです!
そんな素晴らしい名声のあるジュヴレ・シャンベルタンの中でも圧倒的な存在感を誇るのが、アルマン・ルソー!
今回は、そんなジュヴレ・シャンベルタンの最高峰、ドメーヌ・アルマン・ルソーのワインからシャンベルタンについてのテイスティングレポートです。
シャンベルタン2008 【ドメーヌ・アルマン・ルソー】 テイスティングレポート
畑:除草剤、殺虫剤不使用、ビオロジック
肥料:不使用
ぶどう:過熟を嫌い早めに収穫
新樽:不使用(クロ・ド・ベーズのみ100%使用)
思ったほど色調も濃くなく、黒い果実を思わせる香りにスパイシーなニュアンスも少しあります。飲んでみると、意外と果実味があり、酸もしっかりとしていてフレッシュ!
そしておそらく、まだ若いからだと思いますが意外とエレガントです。
とは言っても、シャンベルタンらしい、しっかりとした骨格と厚みがある、重厚なワインと感じました。
自然派らしい造りで、素朴な果実味とダシのような味がします。以前、別のアルマン・ルソーのワインを飲んだ時は、「ダシ飲んでるみたい・・・」と思うほど強烈だったのですが、今回のワインはそこまでではありませんでした。
やはり有名ドメーヌらしい、個性的な味です。個人的には、あまり好きな味では無いですが、寝かせるとどのようになるのか、すごく気になるワインでした。
【ゆうきの自然派レポート】
自然派っぽさ:★★★★☆
果実味:★★★☆☆
ダシっぽさ:★★★★☆
個性:★★★★☆
ブルゴーニュの有名ドメーヌの自然派ワインの特徴が良く出ていると思います。
ドメーヌ・アルマン・ルソーについて
この、偉大なドメーヌは、20世紀のはじめにアルマン・ルソーによってジュヴレ・シャンベルタン村に設立されました。
当時は、小さな畑を所有するだけでしたが、徐々に拡大し、現在では
- シャルム・シャンベルタン
- クロ・ド・ラ・ロッシュ
- シャンベルタン
- シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ
などの偉大な畑を多く所有しています。
アルマン・ルソーの最も大きな功績といえば、ドメーヌによる元詰めを行ったことです。
当時はドメーヌとネゴシアンの仕事は分業化されており、ドメーヌはワインを作った後は、ネゴシアンに売り、瓶詰はネゴシアンの仕事でした。
ですが心無いネゴシアンによって不正なブレンドが横行していたため、シャンベルタンのワインの価値は下がる一方だったのです。
アルマン・ルソーは危機感を覚え、ドメーヌによる元詰めを開始します。ネゴシアンに樽で売るのをいち早くやめて、ブルゴーニュワインの品質向上に大きな貢献をしました。
今日ではドメーヌによるワインの元詰めは当たり前に行われていますが、ドメーヌワインのパイオニアとなったのがアルマン・ルソーなのです!
もちろん、造られるワインも一級品で、20年以上前から肥料を与えずに、自然な状態の畑を維持しています。ビオによる栽培も取り入れ、除草剤や殺虫剤も使用していません。
収穫するぶどうも過度に熟したりさせず、醸造もできるだけ自然な抽出をしています。そのためテロワールを生かした自然なワイン造りが今もされているのです。
今回は、ドメーヌ・アルマン・ルソーのワインいついて書かせていただきました。ジュヴレ・シャンベルタンの最高峰のワインなので、お値段もかなりですが、ワイン好きなら一度は飲んでみたいワインですよね。
今日のワイン
アルマン・ルソーのシャンベルタンは入手困難でネットでもなかったので、ジュヴレ・シャンベルタンをご紹介します。