≪Paski “Cantina Giardino”≫
(パスキ カンティーナ・ジャルディーノ)
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カンティーナ ジャルディーノ (Cantina Giardino)
さてそれでは、私の2つ目の記事はかなり変わったタイプの自然派にしましょう。
赤ワイン同様の果皮浸漬をした白ワイン。オレンジワインと呼ばれていますね!
そして、無清澄、無濾過。さらに、酸化防止剤無添加(確か)。
さあ、鬼が出るか蛇が出るか!
パスキ2014【カンティーナ・ジャルディーノ】のテイスティングレポート
農法:草生栽培、(無農薬はもちろん)無肥料
醸造:野生酵母、無清澄、無濾過、SO2(酸化防止剤)無添加
色は、ブランデーのような茶色。オレンジワインの色です!
香りは・・・
「うぉっっ!強烈です!!」
酢酸エチルの臭いが強く、セメダイン、プラスチックの香り・・・
果実の風味は全くなく、科学的な香りが強いです。
本当にセメダインの香りや、何か薬のような香りが満載です。
なかなか独特の香りで味わいも独特。
普通のワインとは全く違います。自然派ワイン好きの人は喜ぶ風味かなぁとも思います。
合わせる料理は難しい!
カレーなどスパイス関係は合うかと思い、実際に合わせてみると・・・予想に反してだめ><
ワインにもう少し甘みが残っていれば多分合ったと思うのですが、果実の甘み酵母が全部食べてしまった感じのドライ加減で、用意していたスパイス料理とは全く合いませんでした!!
そして予想外に合ったのは、和ダシの鍋です。
九州の“もつ鍋”のような感じでキャベツを入れて中にはホルモンではなく豚肉を入れた鍋と合わせると、かなり合いました!
正直、「こりゃ飲めない」と思っていたワインが「おっ美味しいじゃん♪」ってくらい^^
【ヴァンナチュの自然派レポート】
自然派っぽさ:★★★★★
キレイさ:☆☆☆☆☆
マニア受け:★★★★★
個性:★★★★★
「いかにも自然派!自然派ならではの独特の香りが好きな方は是非!」
カンティーナ・ジャルディーノについて
イタリアのカンパーニア州で若い6人の仲間が共同出資して始めたワイナリー。
カンパーニア州といえば、DOCGタウラジのある州です。
ここで新しく畑を仕立て直す農家対象の助成金を得るために高樹齢のブドウを抜いていく現状に危機感を感じた若者たちの集まったワイナリーなのですが、タウラジの地域は地価が高いため、自分たちで畑は所有せず、契約農家にぶどうを造ってもらっています。
その農家それぞれが元々化学肥料を使わない農家でした。
彼らは、さらに踏み込んだ草生栽培や無肥料での栽培などを依頼して出来るぶどうを使用しています。
このパスキは、コーダ・ディ・ヴォルペというソムリエもあまり聞くことのない土着品種によるワインです。ぶどうの樹の樹齢は60年。
全体の7割は栗とアカシアの大樽を使い、残りは樫樽が使用され、無清澄、無濾過でボトリングされています。
また通常、白ワインはぶどうの果皮を漬け込みません。
でも、このワインは野生酵母で発酵させ、赤ワイン同様に果皮も漬け込んで造られています。
酸化防止剤も無添加。
ヨスコ・グラヴナーのように、ジョージアワインで使われるアンフォラを使って熟成させるのですが、このアンフォラは知り合いの陶芸家と一緒に自分で作ったのだとか!!なんじゃ、そりゃ!?って感じですよね^^;
このアンフォラ、知り合いの陶芸家と一緒に自分で作ったそうです!グルジアのあたりでは、アンフォラを地中に埋めて醸造していたのですが、この辺りでは小さめの壺を地中に埋めることなく醸造していたそうです。彼らの場合は、除梗して軽く潰したブドウをアンフォラに入れ、蜜蝋で封をして6ヶ月放置、圧搾し、大瓶でしばらく寝かせてからボトリングする手法を採用しています。
正規輸入元ヴィナイオータのジャルディーノの紹介ページより
できるワインは遠い遠い昔はこんな味だったのかなと思わせる・・・しかし、一周回って斬新過ぎるワインとなっています!
今日のワイン
正規輸入元はヴィナイオータ