【二コラ・ジョリー】サヴニエール レ・ヴュー・クロ2014

ニコラ・ジョリー「レヴュークロ」≪SAVENNIERES LES VIEUX CLOS 2014 “Nicolas Joly”≫

(サヴニエール レ・ヴュー・クロ2014 二コラ・ジョリー

ゆうきさん皆さん、こんにちは。ゆうきです。

今回のテイスティングレポートは、ちょうど前回の記事「自然派ワイン視線で見るフランスの産地」の中にも登場したビオディナミの第一人者二コラ・ジョリー氏によるドメーヌ・クレ・ド・セランの、サヴニエール レ・ヴュー・クロについてです。

Nicolas Joly(二コラ・ジョリー)

フランス・ロワール地方の生産者で、ビオディナミ農法を取り入れた第一人者です。

当時はまだまだ一般的ではなかった、ビオディナミ農法をワイン造りに取り入れ、フランスで初めて成功させたのが、ニコラ・ジョリー氏です。

彼の作るトップキュヴェである、CLOS DE LA COULEE DE SERRANT(クロ・ド・ラ・クレ・ド・セラン)は、フランス5大白ワインの一つに数えられ、有名なワイン評論家である、ロバート・パーカーJrからは、ロワールのモンラッシェと評されたほどです。

今回は、そんなニコラ・ジョリー氏のワインである、サヴニエール レ・ヴュー・クロについてのテイスティングレポートです。

SAVENNIERES LES VIEUX CLOS 2014 【ニコラ・ジョリー】 テイスティングレポート

ニコラ・ジョリー「レヴュークロ」

農法:ビオディナミ

醸造:天然酵母

その他:発酵中の温度管理・デブルバージュ・澱引き・コラージュ・・・いずれも無し

グラスを近づけると、熟成したリンゴやカリン、はちみつのような甘い香りと、ほのかに貴腐のような香りもします。凝縮された果実味がありますが、エレガントさも兼ね備えていてバランスの良いワインです。

ニコラ・ジョリーさんのワインは初めて飲むのですが、自然派ワインには苦手なものが多く、正直あまり期待していなかったのですが・・・これは素晴らしい!

ナチュラルで果実味が感じられるこのワインは、間違いなく自然派ワインというのが分かるのですが、自然派ワインにありがちな、泥臭さや、旨味を前面に押し出すような主張もありません。

自然派ワインらしい近づきやすさを備えつつも、とてもキレイでエレガントな感じが何とも不思議でした。

今まで、自然派ワインで美味しいと思ったものは、ほとんどが自然派ワインっぽくないものばかりでしたが、このように自然派ワインらしいものでも美味しいもの(私の好みにあうもの)があるというのは大変な発見でした。

さすがフランスを代表する自然派ワインの生産者です。

ニコラ・ジョリーおそるべし・・・

【ゆうきの自然派レポート】

ゆうきさん自然派っぽさ:★★★★★

果実味:★★★☆☆

キレイさ:★★★☆☆

自然派ワインが苦手な方も、好きな方も、「自然派ワイン」に興味がある人はとにかく飲んでみて欲しいです。

ヴァンナチュからもクロ・ヴューのレポート

ソムリエのヴァンナチュ

ゆうきさん、素晴らしいレポートありがとうございます。

さて、ロワールのビオディナミの巨匠ニコラ・ジョリーのヴュー・クロですが、熟成するとどうなるか気になりますよね。

というのも、SO2を添加していないビオディナミではよくあるのですが、熟成するとかなり酸っぱくなっていたり、枯れた風味が出ているものもよくあるのです。

偶然にも私も熟成したクロ・ヴューを飲んだので、レポートです。色合いは、ゆうきさんの写真よりもさらにブランデーっぽくなっています。

ヴュー・クロ2009

香りも味わいも、やはりブランデーっぽさがあります。

ハチミツのようなニュアンスもありますが、「シャルドネ&樽」のハチミツとは違うニュアンスです。

熟成の段階としては、ピークを越えた感じは全くなく、逆にまだまだ熟成可能な感じです。ゆうきさんが、「自然派らしさ満開だけど、自分の好みに合った」ということを書いていますが、本当に自然派らしさ満載なのに、劣化ニュアンスのないワインだと思います!

ちなみに、ゆうきさんが書いてくれたCLOS DE LA COULEE DE SERRANT(クロ・ド・ラ・クレ・ド・セラン)は、本当にブランデーを思わせるような色合いや香りがあります。

また、ニコラ・ジョリーはこのワインを1日前にデキャンタージュして飲むべしと言っているのを聞いたことがあります。

私も幸運なことに、CLOS DE LA COULEE DE SERRANT(クロ・ド・ラ・クレ・ド・セラン)の当日抜栓と、1日前に抜栓しデキャンタージュしたものを飲んだことがあるのですが、1日前に抜栓してデキャンタージュしたものは、まさにブランデーのような味です!

これは本当に驚きました。当然、好みも分かれ・・・というか、私も含め私と一緒に飲んだメンバーは全員「うーん・・・」という反応でした。

ニコラ・ジョリーについて

ニコラ・ジョリー氏は、コロンビア大学で経営学修士号(MBA)を取得し、その後ウォールストリートの名門であるモルガンスタンレー証券で働いていたという異色の経歴の持ち主です。

1976年に仕事を辞めて帰国し、母親のワイナリーを継ぎ、ワイン造りを始めました。

ワイン造りを始めた当初は、他の生産者同様、化学肥料を使用していましたが、畑に昆虫がいなくなり、土壌も明らかに変質しているのに気づき、1980年に部分的にビオディナミ農法を取り入れました。

当初は、周りからは変人扱いされていたようですが、周りからの意見に左右されずに、ワイン造りを行った結果、少しずつ畑がよみがえってきました。

そして、1984年には全面的にビオディナミを取り入れ、その結果、今では世界中から高い評価を得ています。

その評価は、フランスのワイン批評界で最も権威ある2006年版ル・クラスマンでは最高評価である、3つ星を獲得しました。この3つ星評価は、フランス全土で39ワイナリーのみです。

醸造は、天然酵母を使い、発酵中の温度も管理せず、自然のままに任せた作り方をしています。

出来上がったワインは、デブルバージュ、澱引き、コラージュをせず、古樽で数か月熟成した後に、軽くフィルターをかけて瓶詰めされます。そのため、自然な味わいを楽しむことができます。

現在では、世界中の人にビオディナミについての講演なども行い、ビオディナミの伝道師とも呼ばれ、後進の育成にも力を注いでいます。

ゆうきさん今回は二コラ・ジョリーについて書かせていただきました。

さすが、ビオディナミの第一人者と言われるだけのことはあるなと感心してしまうワインでした。

私の中では、数少ない「美味しい自然派ワイン」です。気になる方は、ぜひ飲んでみて下さい。

今日のワイン

正規輸入元はファインズ

ファインズ内のページより、ニコラ・ジョリーの『Le vin, la vigne et la biodynamie』 の日本語訳を読むことができます!

「ビオディナミの伝道師、ニコラ・ジョリー氏がビオディナミについて語った1冊。ビオディナミはどのような考えに基づき行われているのか、どのような作業を行っているのかなど、ビオディナミが総合的にわかる著書です。日本語で読むことが出来るのはこのサイト上のみです。」(ファインズによる説明)

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