自然派ワイン視線で見るフランスの産地

ゆうきさん皆さん、こんにちは。ゆうきです。

今や日本への輸入量はチリが一位になりましたが、やっぱりワインと言えばやはりフランスと思っている方も多いのではないでしょうか。

実は、自然派ワインを語る上でも、フランスは避けては通れません。

そこで今回は、自然派ワイン視線で見るフランスの産地についてです。

フランスの産地ごとの自然派の流れ

フランスの6大産地

フランスには6大産地があります。

  1. ボルドー
  2. ブルゴーニュ
  3. シャンパーニュ
  4. ロワール
  5. アルザス
  6. コート・デュ・ローヌ

1と2は世界の二大産地でもありますね。

3は最高峰の泡産地。シャンパンとはこのシャンパーニュ地方の発泡性ワインで規格をクリアしたもの。

残り3つはワイン好きならご存知なものの、一般消費者の方々には馴染みが薄いかも。

では、自然派ワインの産地としては、どうでしょう。

例えば、世界で最も有名な産地とも言えそうなボルドーは、温暖で湿気もあることからビオディナミの実践は難しく、他の産地に比べると自然派は少ないし遅れています。

ソムリエのヴァンナチュ
ヴァンナチュ
 2007年メドック格付け5級のポンテ・カネがビオディナミに変えて素晴らしいワインが出来たのがボルドーの1つの転換期ですね。
2010年代からは、有機はもちろん、ビオディナミも増えてはいますが、よほど自然環境に恵まれるか、資金が豊富でないと難しいですね。

フランスで自然派というと・・・私ゆうき個人としては、ロワール、ラングドック・ルーション、ブルゴーニュをピックアップしたいです。

ソムリエのヴァンナチュ
ヴァンナチュ
 私もフランスの自然派二大産地となると、ロワールとブルゴーニュですね^^

これらの地域が自然派を取り入れるに至った流れや理由はそれぞれです。

そこで、その流れについてお伝えし、各産地の簡単なワインの特徴をヴァンナチュさんに聞いてみたいと思います。

ロワールの自然派の流れ

まず、ロワールが自然派ワインで有名になったとのは、ビオディナミの伝道師とも呼ばれる、二コラ・ジョリーの影響が大きいと思われます。

二コラ・ジョリーは、ロワールのワイン生産者で、フランスで初めてビオディナミをワイン造りに取り入れ成功させた方です。

その影響を受けて、ロワールでは自然派ワインが注目され、造られるようになっていきました。

さらに、ロワールは、法律の規制も厳しくなく、ぶどうの品種や土壌の種類が豊かなため、新しいことにチャレンジする場所としても非常に都合が良かったのです。

ロワールは元々、安価なワインを大量に造っていました。そのイメージが定着しているため、いくら質の高いワインを造ってもブルゴーニュやボルドーのような評価は得られず、ワインの値段も安いままです。

そこで、「自然派ワイン」という新たなジャンルを造ることで、独自の価値を勝ち取ったのです。

少し皮肉な言い方をすると、「自然派」という付加価値をつけてワインを高く売ろうとしたのです。

ですが、これは決して悪いことではありません。

ワインが高値で売れれば、そのお金でさらに良いワインを造ることができます。

そうした良いサイクルが生まれ、ワインの質が向上してゆくのは非常に良いことです。

≪ロワールの自然派の特徴≫

ロワールは、白、赤、ロゼ、発砲、甘口とほとんどすべてのワインが造られているのが特徴です。その中でも白ワインが特に有名で、フレッシュで軽やかなタイプのワインが造られています。

実は白ワインの生産量はフランスでも一位なのですが、ブルゴーニュなどに比べるとロワールの知名度は、それほど高くありません。

ロワールのワインは安物のイメージがついてしまっていて、あまり人気のないワインでしたが、近年は自然派ワインの代名詞的な存在となり、人気が高まっています。

ゆうきさんイラスト
ゆうきさん
 ワールの自然派の特徴はありますか?

ソムリエのヴァンナチュ
ヴァンナチュ
 ロワールの自然派(白)の特徴として、ノーマルのロワールのワインよりも“あらごし洋ナシ”のような果実の風味を感じます。

ゆうきさんイラスト
ゆうきさん
 あ~。“あらごし”分かります。色も濁っていたり。

ソムリエのヴァンナチュ
ヴァンナチュ
 そうですね!無濾過・ノンフィルターのものは特に濁りと“あらごし”感がありますね。ノーマルワインのロワールの爽やかさとはちょっと違います。

ゆうきさんイラスト
ゆうきさん
 上で書いたニコラ・ジョリーさんも、ややこんな感じかも

ソムリエのヴァンナチュ
ヴァンナチュ

彼のものは“あらごし”まではいかないかもしれませんが、少しにごりというか褐色がかっていることもあるし、ブランデーのような風味があったりもしますね。

ディディエ・ダグノーのようにロワールのビオの巨匠の中にもクリア寄りの造り手ももちろんいます。

あくまでも、私が思うロワール自然派は“あらごし”感ってことです^^

ゆうきさんイラスト
ゆうきさん
 ありがとうございます♪

ラングドック・ルーションの自然派

ラングドック=ルーションもロワールと同じような理由で自然派ワイン造りに力を入れています。

ワイン造りが発展途上のこの地方では、新しいワイン造りの手法が次々に取り入れられています。

また、温暖で乾燥した地域であるため、虫や霜による害を受けにくく、農薬を使用する必要があまりないため、自然派ワインを造りやすいことも理由の一つです。

≪ラングドック=ルーション≫

ラングドック=ルーションはフランス南部の地域で、フランスのぶどう畑の30%を占める、ワインの一大生産地です。

以前は、大量生産した安価なワインというイメージでしたが、近年は品質の向上が目覚ましく、フランスの中でも特に注目されている生産地です。

自然派ワインのイメージがあまりないかもしれませんが、実はフランスの自然派ワインの生産が一番盛んなのはラングドック=ルーションなのです。

ゆうきさんイラスト
ゆうきさん
 ラングドック=ルーションの自然派の特徴はどうでしょう?

ソムリエのヴァンナチュ
ヴァンナチュ
 今回のゆうきさんの記事でラングドック=ルーションが一番盛んということを知りました。勉強不足でした。

ゆうきさんイラスト
ゆうきさん
 あまり飲みませんか?

ソムリエのヴァンナチュ
ヴァンナチュ
 言われてみれば、飲んでるかなという感じですね。特徴は・・・
ソムリエのヴァンナチュ
ヴァンナチュ

やはり赤ワインが多いのですが、ピュアで濃い果実味が豊富で、ぶどうジュース感があって若い感じのもの
or

ブレタノマイセスが強かったり、還元臭が強かったり、酢酸エチルが強かったりとノーマルワインだと劣化に含まれる香りを伴っているものが多い気がします

ブルゴーニュの自然派の流れ

ブルゴーニュになると少し理由が違ってきます。

ブルゴーニュは元々素晴らしいワインを造っていましたが、ブルゴーニュのドメーヌの中には、良いワインを造るために一切の妥協を許さず、手間やコストを無視して、ビオディナミなどの農法を取り入れる人たちが出始めました。

その結果、さらに素晴らしいワインが造られるようになり、ブルゴーニュの自然派ワインの地位を高めていったのです。

このように、ブルゴーニュでは、良いワインを造ろうとした結果、自然派ワインになったという人たちが多いです。

そのため、生産者の中には、たとえ自然派によるワイン造りをしていても、「自然派ワインは造っていない」と言う生産者もいます。

実は、ブルゴーニュの自然派ワインはブルゴーニュ全体からするとほんのわずかです。

にもかかわらず、これほどブルゴーニュの自然派ワインが有名なのは、質の高い自然派ワインが造られている証拠でもあります。

事実、自然派ワインとして高い評価を得ているワインの多くは、ブルゴーニュのワインなのです。また、近年はネゴシアンによる自然派ワインの評価も高まっています。

シャブリの自然派

ブルゴーニュの中でも、シャブリという地区ではあまり自然派ワインが造られていません。

シャブリは、ブルゴーニュの北部に位置し、ブルゴーニュの中でも特に冷涼な地域です。

冷涼な地域だと、ぶどうの木が霜による害を受けやすくなります。

霜は湿気が多いと発生しやすいため、雑草などの水分を含むものは極力減らす必要があります。

ですが、自然派のワイン造りを行うために、除草剤が使用できないとなると、霜の影響によりぶどうの栽培自体が難しくなってしまうのです。

このような理由で、自然派ワインを造るのが難しい地域もあります。

ボージョレの自然派

逆にブルゴーニュの南の地区であるボジョレーは自然派が盛んです。

これには、なんと言っても2010年に亡くなったマルセル・ラピエールの影響が大きいです。

ボージョレでは彼より以前に、果実味とテロワールを反映させようとジュール・ショヴェという方が酸化防止剤非使用による醸造を提唱、その後ピエール・オヴェルノアやシャトー・サンタンヌのマルキ・デュテイユ・ドゥ・ラ・ロシェールが実践します。

そして、1981年にマルセル・ラピエールが試み始めるわけです。

時代に合ったからなのか、マルセルに影響を受ける人は多く、ボージョレ地区の中の彼がいた村モルゴンやお隣のフルーリーという村で次々と自然派が広がるのです。

≪ブルゴーニュ≫

ワインの生産地として大変有名なブルゴーニュ。ブルゴーニュのワインは、単一品種で造られることが特徴で、赤ワイン、白ワイン共に偉大なワインが造られています。

世界一高価なワインであるロマネ・コンティもブルゴーニュで造られています。

そんな偉大なワインを生み出すブルゴーニュには、優れた自然派ワインの生産者がたくさんいます。有名ドメーヌの多くは、自然派の造りを取り入れています。

ゆうきさんイラスト
ゆうきさん
 ブルゴーニュの自然派の特徴はどうでしょう?

ソムリエのヴァンナチュ
ヴァンナチュ
 ゆうきさんが書いてくれているように、昔から良い生産者が有機やビオディナミを取り入れている場合は、クリアなノーマルワインにかなり近い味わいで、ややピュアな果実味があるかなと言った感じです。

ソムリエのヴァンナチュ
ヴァンナチュ

 一方、ボージョレのように酸化防止剤を極限まで減らしたいという流れを持つ人のものは、やはり個性的ですし、ロワール同様に濁りがあったりします。ボージョレらしいピュアな果実味をピチピチと感じることができます。しかし、中にはいわゆる『ビオ臭』がするものもあります。

ゆうきさんイラスト
ゆうきさん
 よくわかります!ありがとうございます^^

まとめ

ゆうきさんこのように、一般的なフランスワインの有名生産地と、自然派ワインの視点から見た生産地では少し違いが出てきます。

ブルゴーニュは別にして、「フランスワイン」と言われて、ロワールやラングドック=ルーションのワインをイメージする方はかなり少ないでしょう。

もちろん、他にも自然派ワインを造っている地域はたくさんありますし、ボルドーの有名シャトーでも自然派を取り入れている生産者はいます。

ですが、決して多くなく、「自然派ワイン」のボルドーワインやシャンパーニュは、かなり少数です。

今回は、自然派ワインの視点から、フランスワインの生産地についてご紹介しました。

自然派ワインを造る理由は生産者によって様々です。一概に自然派ワインだから良いとは限りませんし、逆に自然派ではなくても良いワインだってたくさんあります。

その証拠に、ボルドーでは自然派ワイン造りは盛んではありませんが、造られているワインは、間違いなく世界でトップレベルですよね^^

「自然派ワイン」に惑わされず、自分が美味しいと思うワインを飲むのが一番です。

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